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乳がんの検査

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自分で気づく乳がんの主な症状

  • 乳房のしこり
  • 引きつれ、発赤、浮腫、潰瘍など皮膚の変化
  • 乳頭からの分泌物
  • わきの下のリンパ節の腫れ

診断・検査・治療について

問診、視触診に加え、マンモグラフィー検査と超音波検査を行います。

視触診 明らかな「しこり」を見落とさないために行う検査です。
マンモグラフィ
(Mammography・MMG)
  • 透明な圧迫板で乳房をはさみ、乳房をうすくのばして撮影するレントゲン検査です。
  • 手で触れる前の段階で石灰化、しこりがうつり乳がんが分かります。
  • 全体の状態を把握できます。
  • 乳腺組織が多い人(高濃度乳腺)では乳がんがわかりにくいです。
  • 少ない放射線の量で安全に乳がんの検出ができます。
  • 妊娠中、授乳中は検査できません。

異常所見が見つかった場合は、細胞診あるいは針生検を行います。

超音波(エコー)検査
  • 乳房全体を検出器でまんべんなくなでて、乳房内に腫瘍はないか検査します。
  • 小さなしこりの有無、性状把握に優れています。
  • 高濃度乳腺でも、しこりを見つけることができます。
  • 妊娠中や授乳中の方も検査可能です。
  • 細かい石灰化の検出が困難です。
  • 非侵襲の検査ですが、術者の技量による差が大きいです。

異常所見が見つかった場合は、細胞診あるいは針生検を行います。

乳頭分泌物細胞診
  • 乳頭分泌がある場合、分泌液にがん細胞が含まれているかを調べます。

検査結果が出るまでおおよそ1週間程度かかります。

穿刺吸引細胞診
  • 病変に細い針を刺してがん細胞が含まれていないかを調べます。

検査結果が出るまでおおよそ1週間程度かかります。

針生検
  • 局所麻酔をして病変に太い針を刺し、細胞診より詳しく組織を調べます。がん細胞か、あるいはどのような性格を持つがんかを診断します

検査結果が出るまでおおよそ1週間程度かかります。

乳腺の主な病気

乳がん

乳がんと診断されたら、乳がんがどのように広がっているかを、各種画像検査(CT,MRI,PETなど)を行い調べ、治療の計画をたてます。大きさや進行度により治療法は変わりますので、患者さんに合った医療を提供していきます。

乳腺症 乳房の老化現象と言われ、乳腺内で細胞の過度な増殖や線維化が起きて、しこりなどができることがあります。乳腺の張り、痛み、しこり、乳頭分泌、脇の下の痛み、リンパ節の腫れなどの症状を起こします。加齢とともに起こりうる生理的な現象で、病気ではなく、特別な治療は必要ありません。
月経前に症状が強く現れて、月経後にやわらぐのが特徴です。
ホルモンバランスの乱れが一因でもあるので、日ごろからストレスを溜めないように規則正しい生活を心がけてください。
また、乳腺症が現れやすい年齢層が、乳がんが発生しやすい年齢層でもあるので、定期検診を受けて下さい。
線維腺腫 若い女性に最も多い良性腫瘍。悪性の癌に変化することはありません。
小さな線維腺腫は経過観察のみで良く、閉経後にはしこりが自然に小さくなることがあります。
発育が早いもの、大きな腫瘍は切除をすすめることがあります。
乳腺炎 乳腺に起きる炎症のことで、母乳がつまってしまうことで起こるうっ滞性乳腺炎や乳頭などに傷が出来てばい菌が入り込んで起こる化膿性乳腺炎などがあります。
しこりや痛み、腫れを感じたり、時には発熱などを起こすこともあります。