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放射線正しい知識を

放射線の量と影響(単位はミリシーベルト)

 世界中の専門家の研究では、放射線量が100ミリシーベルトを超えると、がんで死亡する人の割合が高まると考えられています。仮に1000名の方が100ミリシーベルトの被ばくを受けたとすると、がんで亡くなる方が300名から305名に増加する可能性がある、とされています。
 がんの死因は、喫煙や食事などの生活習慣、ウィルス、細菌などが考えられています。放射線による影響は、タバコによって引き起こされるがんの危険性と比較すると数十分の一と言う値である、という見方もあります。
 国立がん研究センター中央病院の伊丹純・放射線治療科長は、本年3月30日付の読売新聞によるインタビュー記事で、次のような根拠をあげています。
 @チェルノブイリ原発事故では、1ベクレルに0が18並ぶほどの放射性ヨウ素131が放出されるなど漏れた放射能の量が多かった。くわえて適切な避難措置や食物の摂取制限も行われなかったため周辺住民の健康被害が発生した。これに対して今回の事故では避難指示が早めに出され、国際的にみてもかなり厳しい食物の摂取制限が実施されている
 Aヨウ素131の放射能は8日間で半減する。野菜で検出される放射性物質は表面に付着していると考えられるから、例えばキャベツならば外側の葉を何枚か捨てるなどの工夫をすれば食べられる。水についても、乳幼児の多量摂取は控えた方が良いが、3月22日に東京都内で検出された210ベクレルキログラムの水を200リットル以上飲んでも、1ミリ・シーベルト程度。これは1年間に自然界から浴びる2.4ミリ・シーベルトの半分にも満たない
 福島県内各地方では毎日1時間おきに環境放射能が測定され、発表されております。これらの数値を見る限り、原子力発電所周辺の避難指示区域および計画的避難区域など一部の地域を除けば、普段通りの生活を送っていれば100ミリシーベルトを超えることは無いと考えられます。ただし、被ばくする放射線の量はできるかぎり少ないことが望ましいのも事実です。私たちは、科学的な根拠に基づく情報にのっとり、行動することが大切です。
参考資料:放射線医学研究所ホームページ

 

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