健康情報 こんにちわ

 

急性アルコール中毒

 急性アルコール中毒による救急搬送は、忘年会シーズンと重なる12月がもっとも多くなっています。また、救急搬送される人のうち三分の一を女性が占めています。
 急性アルコール中毒の症状は、身体・意識レベルの低下、激しい嘔吐、呼吸不全、失禁です。こうした症状は、短時間の大量飲酒によって血中のアルコール濃度があがり、脳が麻痔するために起こります。
 アルコールの血中濃度が0.4%を超えると命の危険があるとされています。ちなみに日本酒5合=約1リットル。あるいは、ビール中ジョッキ5杯=約2・5リットル。これだけの量を短時間に摂取すると、アルコールの血中濃度は0.4%を超えることがあります。
 急性アルコール中毒では、約1時間~2時間で死亡にいたる手遅れになることは、なんとしても避けなければなりません。
 短時間での大量飲酒の最大の原因は、いわゆる「一気飲み」です。
 急性アルコール中毒を防ぐためには、まず、自分自身が一気飲みをしないことを心がけましょう。そして、絶対に、誰かに強要しないこと。毎年この時期、急性アルコール中毒によって尊い命が失われています。一気飲みをしている状況を見たときは、それを止めるようにお願いします。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2013年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載