健康情報 こんにちわ

 

座ることの効果

人間の身体的・精神的機能は、使わなければどんどん衰えていってしまいます。高齢になり動くことが億劫になってきたうえに、とても寒い季節になりました。
つい布団の中で一日中過ごし、そのまま寝たきりになってしまうことも多いようです。

廃用症候群とは?

  ベッドから離れられなくなると、動かないことによって、身体にあれこれと悪い影響がでてきます。備霜症候群」と呼ばれるもので、寝たきりで身体を動かさないことで生じる障害のことです。筋力の低下や関節が固まって動かせなくなる、さらに高齢者の場合は、認知症のような症状がでたりします。
 これらを防ぐために、少しずつでも運動することが大切です。まずはベッドで、できるだけ身体を起こすようにして、座るようにしてみましょう。「背もたれ」やギャツジベッドを使う方法もあります。

寝たきりから座ることの効果

  座ることができると、寝たきりのときにくらべ、視界が広がります。隣の部屋で遊ぶ孫たちの様子が見え、窓からの景色を見ることで季節を感じたりできます。
 そうした新たな刺激は脳を活性化させますから、意識がはっきりしますし、何より意欲がわいてきます。
 肉体的にも姿勢を保つ筋力がつき、関節が固まるのを防ぎます。さらに床ずれ防止や便秘予防などに効果が期待できます。
 これまで寝たきりであっても、気分の良さそうな日にはぜひ「座ってみようか」「座って食事をしようか」と誘ってみましょう。


-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2014年01月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載