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虹と夕立は、夏の風物詩として古くから日本人に親しまれてきました。しかし近年、こうした日本独特の風情にも、大きな変化が起きています。「ゲリラ豪雨」の登場と増加です。
虹は何色ですか?という質問に、日本人の多くは7色と答えるでしょう。「赤、橙、黄、緑、青、藍、菫」。
ところが、欧米では、虹は6色というところが多くあります(場所によっては5色という国も)。
虹は連続した色の変化で構成されていますが、欧米人は虹の橙や藍をあまり区別しないようなのです。色の認識に対しては、それぞれの地域に文化の違いがあり、興味深いものがあります。
虹は、空気中に水の粒がたくさん含まれているときに、そこに太陽の光があたると発生します。このため虹は、雨上がりのあと、とくに夕立のあとに多く見られます。
ゲリラ豪雨は、一時間あまりで100mmを超す大雨を局地的に降らします。このためゲリラ豪雨が発生するとその地域には、非常に甚大な被害をもたらすことがあります。そこには、夕立のもつ美しい風情はありません。
強い雨が降ってきたら、まず、屋内に避難してください。地下にいる場合は、建物の2階以上の場所に避難しましょう。
ところで、ゲリラ豪雨という言葉は、正式な気象用語ではないため、ニュースや気象情報では使用されないことが多いようです。天気予報の「ところによりにわか雨」「大気の状態が不安定」、防災気象情報の「大雨・洪水警報」「大雨特別警報」といった情事削こは、ゲリラ豪雨が含まれることもあります。こうした情報には十分に注意してください。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2014年08月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載