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ある研究によると、身長が縮むことは、40歳代から起こることがわかってきました。その原因の最大のものは骨粗しょう症、つまり骨密度の低下です。骨密度が低下することによって、骨が潰れてしまい身長が縮んでしまうのです。
骨が、カルシウムでできていることはよく知られています。同時に骨には、マグネシウムをはじめとして、カルシウム以外のミネラルやたんぱく質も含まれています。こうした成分が、骨にどのぐらい含まれているかを数値化したものが骨密度です。
高齢者世代や多くの人を悩ませる骨粗しょう症は、この骨密度が低下したことによって起こります。
骨は、新陳代謝によって常に新しく生まれ変わっています。しかし残念なことに、加齢とともに新陳代謝が衰え、骨密度は低下傾向になります。
骨密度の低下に影響を及ぼしているのは何でしょうか?
カルシウムの摂取不足もその原因の一つです。ただし、十分なカルシウム(一日牛乳600ml程度)を摂取していても、喫煙やアルコール、ダイエット、ストレスといった生活習慣によっては、骨密度の低下につながることがあります。
そして、骨密度の低下には、「運動不足」も大きく影響しています。骨は、運動によって負荷をかけることで強くなるという性質があるためです。
骨密度は、X線や超音波、CTスキャンを使った検査で調べることができます。身体に負担の少ない検査で、健康保険の適用もあるので、ぜひ、一度検査されることをお勧めします。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2014年09月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載