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突発性難聴

 突発性難聴は、ある日突然、起こります。そして、この病気の発症者の三人に一人は元の状態に戻らないとされています。
 突発性難聴においてとても重要なことは、発症した直後から治療を行なえば治療効果が高まりますが、発症から2週間を過ぎると治療効果が極端に落ちるという点です。このため、突発性難聴は、どんな症状が起こるかを知っておくことが、この病気に備えるための一番のポイントになります。

突発性難聴は「難病指定」されている病気

 突発性難聴とは、ある日突然、片方の耳が詰まったようになり、音が聞こえにくくなる (あるいは、まったく聞こえなくなる)病気です。また、症状としては、耳鳴りやめまいが起こることもあります。
 年間に3~4万人が発症するといわれ、患者数としてみるかぎりは稀な病気ですが、普段健康な人でも発症する恐れのある病気です。
 突発性難聴は、耳のなかにある、吉を電気信号に変換して脳へ伝える神経や組織に障害が起こることで発症します。ただ、こうした神経や組織になぜ障害が起こるのか、原因はまだ確定していません。現在のところは、ウイルスによるものか、血流の阻害が原因とする説が有力とされています。このため、突発性難聴は、厚生労働省により「難病指定」を受けている、治療の難しい病気でもあります。

全般性不安障害の発癌原因

 全般性不安障害の発症原因は、まだ解明されていません。ただ、精神的なショックやストレス、身体的な不調が、この病気の引き金となっているケースが多くみられます。
 また、いわゆる神経質な人がなりやすい病気ともされ、女性の患者数は男性患者の約2倍にのぼります。

突発性難聴の診断と治療

 突発性難聴でもっとも気をつけなければならないことは、自覚症状があるにも関わらず、病気を放置してしまうことです。というのは、突発性難聴の場合、発症からおよそ2週間を過ぎると、治療をしても元の状態に戻らないケースが非常に多くなるからです。
 急に片方の耳の聴覚に異常が起こった場合は、自然に症状が改善されるのを待つのではなく、「迷わず」耳鼻咽喉科を受診してください。
 突発性難聴には、メニエール病をはじめ、症状の似た病気がいくつか存在します。このため、難聴の原因を診断するためのX線検査や純音聴力検査が行われます(状態によっては、さらに精密な検査や画像診断が必要とされることもあります)。
 突発性難聴の治療は、薬物療法が行なわれます。耳のなかの炎症を抑えるためのステロイド薬や、耳のなかの血流を改善する「循環改善薬」がおもに使用されます。
 突発性難聴は、安静を保つことが治療における大事な要素です。症状によっては、5日~10日程度の入院が必要となることがあります。

突発性難聴とメニエール病

 耳は、音を聞くだけではなく、身体の平衡感覚も司っています。このため、めまいを主訴とするメニエール病でも難聴や耳鳴りといった症状が起こるケースがあります。そしてそれは、めまいをともなったときの突発性難聴と症状が似ています。
 とはいえ、いくつかの点では症状に相違がみられます。例えば、突発性難聴でめまいが繰り返し起こることは基本的にありませんが、メニエール病ではめまいが繰り返し起こります。また、突発性難聴の耳鳴りは「キーン」という高音ですが、メニエール病では「ブーン」という低音が聞こえます。
 ただし、突発性難聴と同じくメニエール病も、病気発症の初期の段階での治療が重要な意味をもちます。症状が現れたときは、早急に耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。



-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2014年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載