健康情報 こんにちわ

 

インフルエンザと「湿度」

 インフルエンザは、「季節性」の名前がつけられているように、毎年、12月~3月に流行します。なぜなのでしょうか?
 その理由はいくつかありますが、注目してほしいのは、「湿度」との関係です。
 インフルエンザウイルスは、気温との兼ね合いもありますが、湿度50%以上の環境下ではほとんどが一日たらずで死滅します。しかし、湿度が20%以下だと非常に高い確率で生きのびます。
 日本の場合は、一か月の平均湿度が地域によっては50%を下回る所もありますが、20%以下という地域はありません。
 そこで問題になるのが、「暖房」 です。
 暖房は、エアコン、ストーブといった器具に関係なく、湿度を下げる働きをします。この時期、暖房を使用した室内は、わたしたちが思っているよりも乾燥しています。実際に、暖房を使用することによって、室内の湿度が20%近くまで下がっているケースもみられます。このことが、インフルエンザウイルスにとっては、活動しやすい環境を生み出しているといえます。
 これからの時期、暖房を使用するときは、湿度にも注意を払ってください。室内が乾燥状態にある場合は、加湿器を使用するようにしましょう。とくに、寝ている間も暖房器目一ハを使用されるど家庭では、就寝中の湿度に注意することが必要です。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2014年11月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載