健康情報 こんにちわ

 

セカンドオピニオン

患者と医師が医療内容について同意のもとに治療を進めていく「インフォームドコンセント」という考え方は、日本でも広く定着してきました。
そうしたなかで、主治医以外の医師の意見も参考にする「セカンドオピニオン」の重要性が高くなっています。

セカンドオピニオンとは

 セカンドオピニオンは、主治医のもとで治療を受けている患者を対象に、主治医以外の医師の意見・判断の提供を受けるためものです。ちなみに、セカンドオピニオンを提供する医師は、今受診中の病院の医師に限定されません。
 セカンドオピニオンの提供を受けるためには、現在の診断情報や検査資料が必要です。これらは、主治医から提供を受けます。
 セカンドオピニオンを希望される方で、主治医の気持ちを配慮される方もおられますが、そうした心配をする必要はありません。現在は、セカンドオピニオン外来を設けている医療機関も増えています。お気軽にご相談ください。

セカンドオピニオンを有効に活用する

 セカンドオピニオンは、別の医師による意見を聞くことにより、現在の治療への確信を深めるという位置づけが基本となります。このため、セカンドオピニオンに関しては「治療方針に関する医療相談」という理解が大切です。
 新たな診断や検査を希望される場合は、その旨を明らかにしておく必要があります。なお、医療費や治療に対する不満への回答は、セカンドオピニオンとしては提供されません。
 患者が納得して治療を受けるというセカンドオピニオンの目的を十分に理解したうえで、こうした医療サービスを有効に活用していきましょう。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2014年11月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載