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肝炎ウイルス検査

 肝臓の病気の原因としては、アルコールの過剰摂取がすぐに思い浮かびます。しかし実は、肝硬変や肝臓がんの原因のほとんどは、肝炎ウイルス(B型・C型)によるものです。
 肝炎ウイルスの感染者は約300~370万人いるとされ、日本では国内最大の感染症ともいわれています。近年、若年層にも感染者の増加が見られますが、感染者の9割は40歳以上の方です。
 肝炎ウイルスの特徴としては、感染しても自覚症状が現れにくい点があげられます。このため、症状が重く、生命に危険が及ぶ状態になるまで見過ごされるケースがあります。また、血液による人から人への感染も起こるため、ご自身が知らないうちに感染源となってしまう可能性も否定できません。
 肝炎ウイルスに感染しているかどうかを知るには、「肝炎ウイルス検査」を受ける必要があります。
 肝炎ウイルス検査は、採血によって行なわれる血液検査です。身体には負担の少ない検査といえるでしょう。
 さらに肝炎ウイルス検査は、全国の保健所や指定医療機関で、無料で受けることができます(地方によっては、検査費用の一部を負担する場合もある)。
 肝硬変や肝臓がんは防げる病気です。肝炎ウイルス検査を受けたことがない方は、ぜひ一度肝炎ウイルス検査を受けるようにしてください。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年02月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載