健康情報 こんにちわ

 

超高齢者の介護

日本の現代社会の考え方として、高齢者の定義は65歳以上であり、その中で75歳以上を後期高齢者、85歳以上または90歳以上からが超高齢者となります。
超高齢者は今後ますます増えていきます。すると、60歳を過ぎて定年退職した息子・娘が90歳を超した親を介護するという現実がそこに見えてきます。

超高齢者も増える

 75歳以上の人を後期高齢者と呼びますが、一般的に75歳を超えると心身が弱っていくといわれます。そういった後期高齢者が、2005年から2030年にかけて1,100万人から2,200万人に倍増します。そんな社会を迎えるわけですから、超高齢者の介護についても考えずにはいられません。
 超高齢者と呼ばれる年齢になっても、できる限り自立した生活が送れるよう、周囲の人たちが支援する必要がありますが、要介護者と介護者それぞれが、超高齢者や高齢者であるといった場合も出てきています。これは、いわゆる「老老介護」と呼ばれています。




具体的な超高齢者の介護

 現実問題として85歳から90歳ともなると、70歳代と比べ、体力その他の面で大きく衰えてきます。一人で散歩に出かけられない、着替えができない、トイレの失敗が増える、もの忘れがひどくなる……。ひとり暮らしはもちろん、こうした状況では老老介護も大変です。家族みんなで見守れるのならともかく、独居、あるいは老夫婦二人だけの暮らしの場合、生活面などの不自由さは増すばかりとなります。
 そんなときは、お住まいの自治体の高齢者福祉課やその地域の「地域包括支援センター」などに相談してみましょう。介護に関するさまざまな問題に対して相談にのってくれます。
 一番問題なのは、一人で、あるいは夫婦二人で閉じこもってしまうこと。閉じこもりは運動能力をはじめ、さまざまな機能低下を招くことになるからです。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年04月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載