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梅雨時の疲れや体調不良

どんよりとした曇り空が続き、一日中、湿気でジメジメ。今年もそんな梅雨がやってきます。梅雨は健康管理も難しく、体調を崩しがちな季節です。暑い夏は目前、意識して梅雨時対策をしましょう。

「なんとなく…」不調な梅雨時


 梅雨時の健康に関する話題といえば、「カビと食中毒」、「気分が憂うつになる季節」、「そろそろ熱中症の心配も」などなど―。
 やはりどうも、あまりいい季節とはいえないようです。
 梅雨の時期は体調変化が現われやすい時期。春から夏への季節の変わり目で不安定な天気が続きます。肌寒く感じる雨の日もあれば、晴れた日はむし暑かったりと、気温が大きく変化するため、冷房調整が難しい時期です。一日のうちでも昼間は暑いくらいなのに朝晩はひんやりして寒い、といった日が少なくありません。
 そんな梅雨の時期はストレスも溜まり、自律神経も乱れがちになるなど、健康を崩してしまいやすい季節といえます。
 梅雨の季節はまた、「気分が憂うつになる季節」、「頭痛」や「食欲不振」、病気までいかなくても「だるさ」や「何となく疲れている」といったことを訴える人が増える時期でもあります。
 この時期の健康維持のためには、しっかり食べて寝て、そして運動をすること。つまり食事や睡眠など、生活習慣に気を配る必要があります。

体調不良の原因は温度差

 一日のなかでの、あるいは日々の温度差が大きいと、自分ではそれほど感じていなくてもストレスになり、身体はかなりダメージを受けます。急にだるくなって眠くなったり、頭痛に悩まされたり、すぐに疲れてしまうといった身体の不調が現われます。
 では、その対策ですが、まずはその日の気温に合わせた服装の調節が必要です。それは一日のなかでも必要で、朝晩は一枚余分に羽織る、上着を持って出かけるなど、衣類で調節しましょう。

梅雨時の運動って?何をすればいい?

 梅雨時に運動しましょうと言われても、雨は多いし……とぼやいていたのではダメ! 晴れた日には20~30分のウォーキングをするなど、少しでも陽の光に当たるようにしましょう。昼間日光に当たる時間が少ないと、眠りが浅くなり疲れがしっかり取れないともいいます。体内時計をきちんと調整することで、夜もぐつすり眠ることができます。
 また、階段を利用したり、ダンボールに新聞紙を詰めて、高さ15Cmほどの台を作り、踏み台昇降をやってみましょう。右足・左足の順に踏み台に上がり、また右足・左足と踏み台から降ります。足の順は、左足・右足の順でもOKです。それを10分~20分ほど続けます単純で簡単な運動ですが、やってみるとかなりの運動量になることがわかります。

食材を考える

 「どうも食欲が湧かない」というのも、この時期の体調不良の原因の一つになります。
 そんなとき、どのように対処すればいいのでしょうか?
 胃腸の働きを整える食材には、米、芋類、トウモロコシ、カボチャ、ニンジン、鶏肉、キノコ類があります。
 また、余分な水分を尿で排泄する働きのある食材には、豆類(赤小豆、黒豆、大豆、そら豆、枝豆、グリーンピース、緑豆)、豆乳、トウモロコシ、ハトムギ、冬瓜(&皮)、コイ、ハモ、スズキがあります。
 これらの食材を意識して摂るようにするとよいでしょう。
 また、食欲が湧かないときには、ショウガ・ニンニク・ワサビといった香辛料を上手に使いましょう。これらの香辛料には、胃液の分泌を促進して、食欲を増進させる働きがあります。

 暑い夏はもう、すぐそこまで来ています。梅雨の間に溜まった疲れやだるさを解消して、万全の態勢で夏に備えましょう。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年06月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載