健康情報 こんにちわ

 

機能性表示食品制度

 健康ブームといわれるなか、塩麹やトマトをはじめ、さまざまな食品が「健康によい」と話題になったことは記憶に新しいところです。しかし、健康によいという報道はなされても、実際の食品に健康への効果を表示することはこれまで法律で禁止されていました。
 そうしたなか、今年の4月から「機能性表示食品制度」が始まりました。
 機能性表示食品制度とは、「この食品にはこうした効能がある」といった文言を、パッケージに表示することができるようにした制度です。
 機能性表示食品制度を利用する企業や生産者は、その食品の健康への効能に対して、科学的な根拠を明らかにして消費者庁に届け出る必要があります。そして、その食品が実際に効能を及ぼすかどうかの責任は、制度を利用する企業や生産者が負います。
 この6月には、機能表示された食品が市場に登場する予定です。こうした食品は、これから大いに増えてくることが予想されます。消費者の立場としては、食品の機能表示のすべてを鵜呑みにすることは避けなければなりません。
 さらに、機能性表示食品制度で効能を表示する場合、それは健康な人を対象にしていることに注意しましょう。すでに病気を患っている人は、病気の部位によいとされている食品が、かえって病気を悪化させるケースもあります。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年06月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載