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漢方薬に関心のある方が増えています。
とくに、原因のはっきりしない病気(不定愁訴)や、原因が多岐にわたるなかで体調不良が起こる病気(更年期障害や便秘)に対しては、漢方薬の効果に大きな期待が集まっています。
漢方医学は、中国で生まれた医学を日本で独自に発展させたものです。
漢方薬は、2種類以上の生薬(薬効を持つ天然素材)を混ぜ合わせて作られた薬剤です。
普段私たちが使用している薬(西洋薬)は、基本的に病気の原因そのもの、例えば、インフルエンザならインフルエ
ンザウイルスを撃退することを目的としています。
それに対して漢方薬は、人の持つ病気に対する自然治癒力を回復させることで病気を治すという考え方のうえに作
られています。
①一般の医療施設では漢方薬は処方されない?
西洋医学に基づく一般の医療施設でも、漢方薬は処方されます。 ある調査によると、西洋薬との併用では9割近い医師が漢方薬を処方しているという結果がでています。
②漢方薬は副作用がない?
漢方薬の場合でも、患者の体質や身体の状態と処方された薬が合わないケースも起こりえます。 漢方薬といえども、使用後に身体の不調を感じたら直ちに使用を止め、医師に相談してください。
③漢方薬と民間薬
民間薬は、効能があると苦から伝わる植物などを使用した薬です。残念ながら医学的根拠が明らかでないものも多
く、その使用法も確立していません。
一方、漢方薬の場合は、医薬品として治療効果が認められています。使用法に関しても、用法・用量をきちんと守
る必要があります。漢方薬と民間薬を混同されている方もいますが、この点には注意が必要です。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年09月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載