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女性に多い、膀胱炎

 女性の場合、前立腺そのものが存在しないので、前立腺肥大症を患う心配はありません。その一方、非常に多くの女性が経験する下腹部の痛みや頻尿があります。それが、「膀胱炎」です。
  膀胱炎は、尿道から入りこんだ大腸菌が、尿道に溜まった尿で増殖して膀胱に達し、膀胱の粘膜に炎症を起こす病気です。
  女性の二人に一人がなるというほど、膀胱炎は多くの女性が経験します。男性に比べて膀胱炎になる女性が多いのは、女性の場合、男性に比べて尿道が短いため、大腸菌が尿道を伝って膀胱に達しやすいためです。
  ところで膀胱炎の原因として、「排尿を我慢すること」と思っておられる方がいらっしゃいます。これは必ずしも正解とは言えません。
  膀胱炎は、病気や過労、冷え、ストレスによって身体の抵抗力が落ちているときに起こります。このため、健康であればある程度まで排尿を我慢しても膀胱炎になる心配はありませんが、体調不良のときに排尿を我慢すると膜胱炎の引き金になる可能性が強くなるのです。
  膀胱炎は比較的、治りやすい病気です。しかし、一度、膀胱炎になると再発しやすいという特徴もあります。膀胱炎の症状を繰り返す場合は、根治を目指すためにも、また、膀胱炎以外の病気が隠れていないか調べる意味でも、医療機関を受診するようにしましょう。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2015年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載