むし歯の治療をして、歯に詰め物やクラウンをかぶせて治療した歯は、現在、どのようになっているでしょうか？
詰め物の周りが茶色くなってきた。詰め物のふちに、舌で触れると引っかかりを感じる。クラウンをかぶせた歯が浮くような感じがする。クラウンをかぶせた歯が臭う。処置をした歯がしみる……。
こうした症状があるようでしたら、「二次う蝕」を疑ってみる必要があります。

二次う蝕とは

　　二次う蝕とは、むし歯になって治療した歯が、再びむし歯になることをいいます。一度治療した菌が再度むし歯になると、歯を抜くことになる可能性はさらに高くなります。
　 二次う蝕は、なぜ起こるのでしょうか？
　 むし歯を治療した後の詰め物やかぶせ物（クラウン）と歯。そして、クラウンをかぶせた歯と隣合う歯との間。また、クラウンと歯肉の間。こうした個所には、月日の経
過とともに微少な願間が存在するようになります。
　 こうした隙間は、むし歯の原因となるミュータンス菌が多数存在するプラークが溜まりやすい場所になります。
　 そして、ミュータンス菌は、その大きさがわずか数ミクロン。このため、歯と歯科接着剤の微少な隙間に入り込んでいき、歯そのものをむし菌にしていきます。
　 とはいえ、むし歯の治療後、詰め物やクラウンをしっかりメンテナンスしていれば、二次う蝕のリスクはかなりの割合で避けることができます。
　 二次う蝕の最大の原因は、治療後のメンテナンス不足です。治療をした歯には、おもに金属を素材とした劣化に強いものが用いられます。しかし、治療の行なわれた菌は、健全な歯以上にていねいなお手入れが必要です。

　

 

二次う蝕の発見が難しい理由

　二次う蝕に関しては、自覚症状を感じることが難しく、深刻な状況になって初めて治療を受ける方が少なくありません。とくに、最初のむし歯の治療で神経を取り除いてある場合は痛みを感じにくいので、初期むし歯の発見が遅れる傾向にあります。
　 むし歯の治療を受けた方は治療が終わった後も、定期的に歯科医院を受診して、治療した歯もケアしてくようにしましょう。

二次う蝕のもう一つの原因

　お口のなかは常に過酷な条件下にあります。とくに、冷たい氷から、熱い食品まで食べることで、お口のなかの熱変化は非常に大きくなります。
　 詰め物やクラウンと歯には熱膨張率に違いがあります。こうしたことが影響して、メンテナンスが行き届いた詰め物やクラウンでも、結果として、歯科接着剤として使用されているセメントに寿命が訪れることがあります。
　 詰め物やクラウンは、一律一定の年数が経てば交換という性質のものではありませんが、歯科医師に診てもらい、必要に応じた適切な処置を受けることが大切です。

根面う蝕

　根面う蝕とは、歯周病や加齢によって歯肉が下がり、剥き出しになった歯の根にむし歯が発生することをいいます。
　 根面う蝕は、二次う蝕においても起こります。
　 クラウンをかぶせた歯の根元が黒っぼく見えるのは、歯肉が退縮して、クラウンの土台の金属が表面に露出している状態です。これ自体はむし歯ではありませんが、この状態を放置しておくと見栄えが悪いだけではなく、歯の根元から虫歯になる恐れがあります。歯科医院を受診して、早急に処置を行ないましょう。
　 むし歯の治療を行なった歯が再度むし歯になる二次う蝕は、別名「大人のむし歯」とも呼ばれています。
　 平成17年の調査では、成人の9害り以上がむし歯になった経験をもっていることが明らかになりました。二次う蝕には成人したすべての人が注意を払っていく必要があるでしょう。
　 二次う蝕の原因は、詰め物やクラウンと歯の問に隙間が生まれることをあげました。そこには、メンテナンス不足や歯科接着剤の経年劣化が関係しています。
　 その他にも、無意識のうちにギシギシと強い力で歯を噛み合わせる「歯ぎしり」「食いしばり」が、二次う蝕の原因となる詰め物やクラウンの破損に大きな影響を与え
ることがクローズアップされてきました。
　 歯ぎしり・食いしばりが頻繁な方は、寝ている間だけでなく、仕事や勉強中、またはスマホやパソコンを操作しているときなど、無意識のうちに歯ぎしり・食し、しばりを行なってし、ることがあります。そのさい、自分の体重の5～10倍もの負荷が歯にかかることがあります。
　 歯科医院では、歯ぎしり・食いしばり対策となるマウスピースの作成のほか、歯の噛み合わせを良くすることで、歯ぎしり・食いしばりをなくしてしヽく治療が行なわれています。

 

歯ぎしりと食いしばり

　　むし歯の治療を行なった歯が再度むし歯になる二次う蝕は、別名「大人のむし歯」とも呼ばれています。
　 平成17年の調査では、成人の9害り以上がむし歯になった経験をもっていることが明らかになりました。二次う蝕には成人したすべての人が注意を払っていく必要があるでしょう。
　 二次う蝕の原因は、詰め物やクラウンと歯の問に隙間が生まれることをあげました。そこには、メンテナンス不足や歯科接着剤の経年劣化が関係しています。
　 その他にも、無意識のうちにギシギシと強い力で歯を噛み合わせる「歯ぎしり」「食いしばり」が、二次う蝕の原因となる詰め物やクラウンの破損に大きな影響を与えることがクローズアップされてきました。
　 歯ぎしり・食いしばりが頻繁な方は、寝ている間だけでなく、仕事や勉強中、またはスマホやパソコンを操作しているときなど、無意識のうちに歯ぎしり・食し、しば
りを行なってし、ることがあります（そのさい、自分の体重の5～10倍もの負荷が歯にかかることがあります。
　 歯科医院では、歯ぎしり・食いしばり対策となるマウスピースの作成のほか、歯の噛み合わせを良くすることで、歯ぎしり・食いしばりをなくしていく治療が行なわれています。

 

－すぐに役立つ暮らしの健康情報－こんにちわ 2016年1月号：メディカル・ライフ教育出版　より転載