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-これだけは知っておこう-  脂質異常症

脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が増え過ぎたり、HDLコレステロールが少なくなってしまう病気です。適切な治療をせずにそのままにしておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進み、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気になるおそれがあります。

脂質異常症ってどんな病気?


   血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)や中性脂肪(トリグリセライド)が増え過ぎたり、HDL (善玉)コレステロールが少なくなってしまう病気が脂質異常症(高脂血症)です。
 脂質異常症の恐ろしいところは、自分で気づきにくいところ、つまり「特別な自覚症状がないうちに悪化していく」という点です。そのため油断して、脂質異常症をそのまま放置しておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進み、やがて脳や心臓の深刻な病気(心筋梗塞や脳卒中など) に進行してしまう恐れがあります。

「脂質異常症」の診断基準と原因

 生活習慣病の一つでもある「脂質異常症」 の原因は、さまざまな悪い生活習慣です。ですから「脂質異常症」 の進行を止めるためには生活習慣を改めていかなければ
なりません。
  そのためには定期的に健康診断を受けて、今の自分のコレステロール値、中性脂肪値(トリグリセライド値)を知っておく必要があります。
  脂質異常症は、次の三つに大きく分けられます。①LDLコレステロールが多いタイプ、②HDL(善玉) コレステロールが低いタイプ③中性脂肪(トリグリセライド=TG)が多いタイプ。
  脂質異常症の原因は食生活の乱れと運動不足。いわゆる生活習慣病です。自身でコントロールすることで、進行を抑えることができます。
  健康診断で脂質異常症と言われたら、対策として、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす必要があります。
  そのためには、過食や運動不足を原因とする肥満、ストレス、過労、喫煙、睡眠不足など、生活習慣全般を見直すことが重要になってきます。

 

肥満傾向の人のための食習慣のポイント

 肥満傾向が認められる場合には、まず標準体重を目標に減量をする必要があります。

 

標準体重は 身長(m)×身長(m)×22 で計算できます。

 

 減量は、急激にではなく、1か月間で現在の体重の5%程度減量をめどに始めるのが体重維持のポイントです。

 

 

1日の摂取エネルギーは、次のように計算して求めます。

 

1日の適正エネルギー量(kcal)= 標準体重(kg)×25~30(kcal/kg)

 

次に、食事のポイントです。


・和食中心の食事を心がける。
・早食い、まとめ食いはしない。
・1日3食を規則正しく摂る。
・よく噛んで食べる。
・腹八分目を心がける。
・薄味にする。
・就寝前2時間は何も食べない。
・外食はできるだけ控える。

 

 

有酸素運動を続けよう

 有酸素運動(ウオーキング・ジョギング・ストレッチなど)を1日30分程度続けることも、脂質異常症にとって効果的です。中性脂肪が低下し、HDLコレステロールは上昇します。さらに血圧を低下させる、糖尿病の血糖コントロールがよくなる、うつ病予防、がん予防、動脈硬化予防などの効果があります。
  逆に、運動不足で体力(持久力)が低下してしまうと、動脈硬化が進みやすくなります。
  脂質異常症は、動脈硬化を起こす原因の最も大きなものですが、生活改善や日々の生活に運動を取り入れ続けることで、防げたり、進行を大きく遅らせたりできます.症状が現われる前から始め、生涯続けていけるようがんばりましょう。まずは生活習慣の工夫と改善からです!

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年2月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載