健康情報 こんにちわ

 

ロタウイルス

 例年2月になると11月~1月にかけて流行するノロウイルスと入れ替わるように「ロタウイルス」 の流行が目立つようになります。
  ところが、ノロウイルスに比べてロタウイルスには、今一つ警戒心がもたれていない傾向があります。これは、ノロウイルスがすべての世代の人に健康被害の恐れがあるのに対して、ロタウイルスは、おもに乳幼児に病気の発症が起こるためと考えられます。
  ロタウイルスは、5歳になるまでにほぼすべての人が感染を経験します。そして、この乳幼児の時期にほとんどの人はロタウイルスに対して免疫を持つことになります。このため健康な成人の方の場合、ロタウイルスによって重篤な症状が起こることはほとんどありません。
  ただし注意しなければならないことは、ロタウイルスはノロウイルス比べて、より強力なウイルスである点です。乳幼児だけでなく、なんらかの病気で身体が弱った状態だと、成人の方でも命に関わるほど症状が悪化することがあります。
  ロタウイル戌は、嘔吐・下痢・発熱が主症状で、この点はノロウイルスと似ています。また、ロタウイルスに特徴的な症状は、白っぽい水のような便がでることです。こうした症状が見られたら医療機関を受診するようにしましょう。また、家族や他の人に感染しないように配慮することが必要です。

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年2月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載