3月は、スギ花粉の飛散がピークを迎えます。花粉症を患っている方にとっては辛い時期でもあります。そうしたなかで朗報といえるのは、今年（2016年）の花粉飛散量は、一部の地域を除いて「平年よりやや少な目」と予想されている点です。油断は林示物ですが、過ごしやすい日が一日でも多いことを期待したいと思います。
　 ところで、今まで花粉症になったことのない方はどうでしょうか？
　 花粉症は、血液中のIgE抗体が花粉に対して過剰に反応することで起こります。このIgE抗体がすでに血液中にかなり多く存在している方は、今年、新たに花粉症を発症する恐れがあります。花粉症を発症している方も、そうでない方も、この時期の花粉症対策は必須と言えるでしょう。
　 花粉症対策で大切なことは、体内に花粉を入れない工夫です。花粉をできるだけ浴びないようにすること、花粉を居住空間に持ち込まないことが重要な鍵となります。
　 外出時は、ゴーグルとマスクを装着し、花粉の付着しやすい「ウール製」の服装は避けるようにしましょう。花粉の飛散量に注意して、不要不急の外出はできるだけ控えるようにしてください。
　 花粉を居住空間に持ち込まないためには、洗濯物を外で干さない工夫も必要です。この時期（3月いっぱい）は、室内で洗濯物を干すようにしましょう。

－すぐに役立つ暮らしの健康情報－こんにちわ 2016年3月号：メディカル・ライフ教育出版　より転載