健康情報 こんにちわ

 

今、見直される「よもぎ」の健康効果

春になると、あちこちの路地や空地、野原、河原でよもぎが新しい葉をつけているのを目にします。よもぎは、荒れ地でも繁殖する非常に強い生命力を持っています。
昔の人は、そんなよもぎを薬草としても利用していました。現在でもよもぎは「ハーブの女王」と呼ばれ、意外なほど多くの場面で利用されています。

よもぎがもたらす整腸効果

 よもぎに含まれる成分の内、もっとも代表的な物は「クロロフィル」です。「葉緑素」として知られる色素で、植物が緑色をしているのはクロロフィルによります。クロロフィルは食物繊維の5000分の一ほどの小さなものなので、腸の隅々に行き渡り、腸の繊毛に残った有害物質を取り除く効果が期待できます。
  よもぎは苦から体質改善、とくに血液循環の改善に良いとされてきました。よもぎの成分を調べてみると、よもぎによってもたらされるデトックス(有害物質の排出)効果が
身体全体の調子を整え、結果的に身体の健康によい影響を与えるようです。
   

 

よもぎ蒸しブーム

 
  よもぎの使用法で、現在でもよく見るのは「草餅」です。

  草餅を食べたときの爽やかな口当たりは、よもぎのおかげかもしれません。
よもぎを使った健康法として近年、女性を中心にブームになっているのは、「よもぎ蒸し」です。よもぎ蒸しは、よもぎやハーブを煮たときにでる蒸気を利用して一種のサウナのように利用します。韓国では、およそ600年ほど前から民間療法として行なわれていたようです。ただ、現在病気を患っている方には、こうした健康法が身体に悪い影響を及ぼす可能性もあるので、この点には十分な注意が必要です。

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年4月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載