健康情報 こんにちわ

 

骨粗しょう症と介護

高齢者にとって骨粗しょう症はとても大きな問題です。骨粗しょう症による骨折が原因で要介護状態になる人、寝たきりになる人が少なくないからです。また、介護の基本でもあるおむつ交換の際に骨折してしまうなどの問題も、しばしば起こります。

足腰の衰えから転倒、骨折


  骨粗しょう症の多くは、加齢により骨密度が減って骨がスカスカになり、弱くなって骨折しやすくなってしまいます。高齢者の骨折の原因の多くは転倒です。足腰が弱くなったお年寄りはよろけても踏ん張りがきかず、そのまま転んでしまい骨折してしまう、というパターンが多いようです。
  転倒・骨折の予防策としては、骨粗しょう症の早期発見・早期治療が欠かせません。骨粗しょう症は、早めに治療を始めれば改善できる病気です。

おしめ交換で骨折!?

 
  寝たきり、あるいは要介護の高齢者の場合、排泄は基本的におむつに頼る人が多くいます。介護者の負担は当然大きくなりますが、さらに困ったことには患者が骨粗しょう症の場合、ちょっとした外力がかかっても骨折してしまう恐れがあります。体位交換やおむつ交換の際に、脚を開脚させたり持ち上げたりするだけで骨折したりします。クルマへの移乗介助時、幸いすへの乗り降りの際なども同様ですから要注意!
  骨を強くする、あるいは筋肉を増やすためにはウオーキングやストレッチ、エアロビクスや筋トレなどの運動が、効果があります。もちろん無理のないよう、かかりつけ医などに相談、メニューつくりをしてください。


 

 

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載