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夏の床ずれ予防

高齢者にとって床ずれ(縟瘡)は大敵。床ずれが悪化することで、ますます寝たきり生活になってしまうことも少なくありません。床ずれがひどくなるのは動きが少なくなる寒い冬と、汗をかく梅雨時から夏。暑くなると介護する側も作業が大変になります。

夏の床ずれを予防するには

梅雨から夏へ、暑くなると汗をかく量も増え、肌がベトベトして清潔に保つのが難しくなります。床ずれの予防のもっとも重要なことは、皮膚を清潔に保つこと。そのためには汗が大敵です。

床ずれは栄養状態も関係しますので、暑さのせいで食欲が落ち、栄養状態が悪くなり栄養・循環障害になると、床ずれがえできやすくなります。しかも、床ずれはちょっと油断するとすぐにできてしまうので、こまめなチェックが大切です。最低でも1日に1回は、ぬるま湯で患部を洗ったり清拭で、清潔に保つようにします。もし床ずれになってしまっても、清潔な肌は薬の効き目がよいため治りが早くなります。

まめに汗を拭き、体位変換を

床ずれの原因は、肌への圧迫やこすれる力、また湿潤・乾燥といった肌のコンディションです。はじめ赤くなった肌は炎症がひどくなると、ただれて潰瘍になります。
床ずれは、背中やお尻、腰の脇など、いつも寝具に触れている、骨のある部分の上の皮膚が圧迫されたり引っぱられたりしてできます。そうした部分に気をつけましょう。夏場はとくにこまめに汗を拭いてあげてください。さらに2,3時間に一度は、体位交換をします。食事のタイミングを利用して、身体の向きを替えてあげましょう。

また、介護用のマットやクッション、ムートン製マットを上手に使うことで床ずれを予防できます。


 

 

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載