暑い夏がやってきます。そんな季節にも、気持よくトレーニングができるということで最近人気なのが「プールエクササイズ」水の「抵抗」と「浮力」を利用、肉体に適度な負荷をかけつつ腰や膝にかかる負担を軽くしてくれますから若い人から高齢者まで、楽しく行えるエクササイズです。

 

プールエクササイズの特徴と効果

最近話題の「プールエクササイズ」は、通常の陸上で行われるトレーニングとは違ったさまざまな効果が期待できます。

プールであらゆる角度から水の抵抗（水圧）を受け続けるなかで身体を動かすことにより、本人が意識しなくても筋力トレーニングをしているのと同じことになります。

そして、プールエクササイズのもっとも大きな特徴は、膝などの関節にかかる負担が「浮力」によって大きく軽減されるということです。ですから肥満でかなりの体重がある人や術後のリハビリ中の人、さらには高齢者にも、関節への負担を心配せずにできる、おすすめのトレーニングです。急いで歩く必要はありません。まずは水の抵抗を感じながらゆっくり歩いてみましょう。

屋内の温水プールで天候に左右されることなくトレーニングができ、「水中ウォーキング」なら浮力があるため、下肢に軽い障害のある人でも楽しく歩くことができます。

　

どんなエクササイズがあるの？

 

プールエクササイズといえばまず「水泳」ですが、いきなり無理をせず、最初は５～１０分ほどから始め、慣れてきたら徐々に時間を伸ばしていき３０分くらい続けて泳げるようめざします。連続して泳ぐことができない人は、インターバル形式で２５mとか５０m泳いでは少し休んでまた泳ぐ、ということを繰り返しましょう。

「泳ぎは得意じゃない！」という人にもできる、プールエクササイズもあります。

例えば前途の「水中ウォーキング」。泳ぎは苦手という人でも、ゆったり気分で水による水圧・抵抗を受けながら楽しく歩くだけで、エクササイズになります。効果的に全身を使うためには胸までくらいの水深がベストです。

身体が浮いてしまい歩きにくいときは、プールサイドや壁を支えにして歩くといいでしょう。

「アクアビスク」は水中で音楽に合わせてダンスする、いわば「エアロビクス」の水中版。多くのフィットネスクラブや水泳教室などでは「アクアビクス」のクラスが開かれています。「一人でのトレーニングはなかなか続かないのが悩み」という人は、そうしたアクアビクスのレッスンに入ってみることもおすすめします。

また、水中やプールサイドでヨガのポーズをとる「アクアヨガ（プールヨガ）」が開催されているところもあります。こちらも試してみてはいかがでしょうか？

 

今年も暑い夏がやってきました。

そんな季節にも「プールエクササイズ」なら、快適に夏の運動を楽しく続けられるでしょう。元気に夏を乗り切りましょう！

 

 

 

－すぐに役立つ暮らしの健康情報－こんにちわ 2016年7月号：メディカル・ライフ教育出版　より転載