健康情報 こんにちわ

 

■ヘッドフォン難聴

デジタル機器や音楽配信の発展により、好みの音楽を屋外に持ちだして聞くことが非常に手軽になりました。さらに音楽だけでなく、ゲームアプリを使用しているときにもヘッドフォンで音を聞いている方も多いでしょう。

こうした社会状況を反映して近年、ヘッドフォンによる騒音性難聴、いわゆる「ヘッドフォン難聴」の患者が増えています。

ヘッドフォン難聴でもっとも知っておくべきことは、一度、ヘッドフォン難聴になると聴力は元には戻らないという点です。ヘッドフォン難聴は、耳の奥の有毛細胞が障害されることで発症します。障害を受けた有毛細胞は、現在のところ治療する方法がありません。ヘッドフォン難聴は予防によって防ぐしかないのです。

携帯用音楽プレーヤーを使用するとき、音量はどの程度に設定していますか?

携帯用音楽プレーヤーの音量を最大にしていると100デシベルを超える音を聞き続けている可能性があります。100デシベルの音を聞いていても安全と考えられる時間は、わずか4分です。

ヘッドフォン難聴になる危険なレベルで音楽を聞かないようにするには、デジタル機器の音量を最大量から60%程度に押さえるようにしてください。そして、音量だけでなく、長時間にわたるヘッドフォンの使用にも気をつけましょう。一日1時間がヘッドフォン使用の目安となります。

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載