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人間の身体は、食物を摂取すると血液のなかに糖分(血糖値)が増える仕組みになっています。
血糖値の上昇の仕方は、食物によって違います。摂取直後、急激に血糖値が上がる食物―こうしたことを表す指標として、GI値が使われます。
急激に血糖値が上がる(GI値が高い)食物を摂取すると、どのようなことが起こるでしょうか?
血液のなかの糖分は、糖単独では身体の細胞に吸収されません。身体細胞が糖を吸収するには、膵臓から分泌されるインスリンが必要です、
GI値が高い食物を摂取すると、インスリンは急激かつ大量に分泌されます。すると、より多くの糖が身体細胞に吸収されることになります。吸収された糖の多くは脂肪として身体細胞に蓄えられるので、GI値が高い食物を摂取すると肥満に繋がりやすくなるのです。
ところで、夏に人気の食品といえば、そうめんです。そうめんにはヘルシーな食品というイメージがありますが、小麦粉(炭水化物)を原料とし、製造過程に植物油が使われています。このためGI値も高目です。肥満対策として、この時期、そうめんの食べ過ぎやそうめんばかりに偏った食生活にならないように注意することが必要です。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載