健康情報 こんにちわ

 

夏の体調管理

心臓から押し出される血液の拍動がドックン、ドックンと感じられるのが「脈」です。不整脈は、脈の打ち方がおかしくなることを指していい、そのなかには極端に速い脈(頻脈)や異常に遅い脈(徐脈)も含まれます。不整脈は心臓を動かす電気信号の伝わり方のトラブルで起こる場合がほとんどです。

自覚症状がほとんどない不整脈

不整脈を高齢者が起こす原因としては、心筋梗塞や狭心症、心不全などの危険な病気があって、その結果として不整脈が現れているということが、まず考えられます。

心臓は、心臓各部に伝わった電気信号がその部を収縮させることで確実な鼓動を刻みます。ですから繊細な心臓の働きのトラブルを防ぐためには、収縮する心筋に不調や故障が起こらないようにすることが重要です。

不整脈は自覚症状がほとんどありませんが、頻脈の場合、動悸やめまいがしたり、徐脈なら、すぐに息切れしたり疲れやすくなったりすることがあります。意識を失うようなことがあればとても危険な状態ですから、すぐに医療機関へ。運動や精神的興奮、発熱で脈が速くなるのは誰にでも起こる生理的な頻脈、不整脈ではありません。

不整脈と食生活

不整脈の要因として考えられることに、自律神経の乱れやストレスがあります。まず、塩分や脂肪分を摂取し過ぎないようにし、身体や自律神経のバランスを崩さないような食事をしましょう。

神経を落ち着かせる、豚肉や卵、納豆などのビタミンB群、ストレスや不安をやわらげる、ブロッコリー・ピーマン・キャベツ・イチゴ・レモンなどのビタミンC群、自律神経を安定させる、ごま・ピーナッツ・アーモンド・玄米・うなぎなどのビタミンE群、精神を落ち着かせる、牛乳・チーズ・ヨーグルト・小魚・大豆食品・ひじきなどのカルシウム。

おすすめできないのは砂糖やカフェイン。自律神経を乱れさせるといわれます。また、不整脈を誘発させる恐れのあるお酒の飲み過ぎにも要注意です。

 

 

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載