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秋はおいしいものが盛りだくさんの季節。高齢者のなかには「食べること」が何より楽しみ、という方もたくさんいます。ただ、歯(噛む力)が弱ったり咀嚼力が落ちたりするため、食べられないものが増えてくるのも高齢者の悩みです。そこで今月は高齢者にも食べやすい・食べやすくする秋の味覚をご紹介します。
秋の味覚の代表的なもののひとつにサツマイモがあります。サツマイモといえば焼き芋のいい香りが思い浮かびますが、お年寄りのなかにはちょっとのどに詰まる感じがして……という人もいます。そこで、ポタージュスープにして楽しみましょう。
①皮をむいたサツマイモ中1本(200gほどのもの)を、鍋にひたひたになるくらいの水を入れて、柔らかくなって水分がほとんどなくなるまで煮る。
②牛乳(200ccほど)、昆布茶(小さじ1)と共にフードプロセッサーに入れて滑らかにする(ていねいにつぶしてもよい)。
③再び鍋に戻して温め、器に盛って黒ゴマを一つまみ振って出来上がり。
味が物足りなければ塩・コショーで調節を。ただしあくまで薄味で。
キノコは食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富な秋の味覚。しかしシイタケ・ブナシメジ・マツタケなど、おいしいと感じるしっかりとした噛み応えがお年寄りにとってはかえって噛みにくくて食べづらいと感じることも。
そこでシイタケは石づきを取り、幅3ミリほどに切ると食べやすいでしょう。干しシイタケもしっかり戻してから同様に細かく切ります。エリンギは短めの短冊に切って、さらに3ミリ幅に切ります。シイタケ、シメジなどは細かく刻んで塩・コショーし、片栗粉のあんをかけたり、ギョウザ、シューマイ、ハンバーグやスープ、シチューの具材にすれば食べやすいでしょう。
さあ、高齢者のみなさんにも、秋の味覚を大いに楽しんでいただきましょう。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載