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インフルエンザの増殖には、ウイルスに存在するノイラミニダ―ゼという酵素が重要な役割を果たします。インフルエンザ治療薬は、このノイラミニダ―ゼの働きを阻害することで症状を抑えます。
インフルエンザ治療薬はおもに、タミフル・リレンザ・イナビルの3種類のなかから選択して投与されます。
タミフルは、カプセルや粉薬による経口投与(口から薬を飲むこと)で、お薬を服用します。服用回数は、一日2回、5日間が標準です。
リレンザは、専用の吸入器で口から吸入する薬です。インフルエンザウイルスには気道の粘膜で増殖するという特徴があります。口からお薬を吸入することで、直接、ウイルスの増殖ポイントに働きかけることができます。こちらも、一日2回、5日間の使用が標準です。
イナビルもリレンザ同様、専用の吸入器で口から吸入します。イナビルの場合は、1回の吸入で投与が終了することに特徴があります。1回の吸入を確実に行うために、医師や看護師の指導のもと、見ているところで吸入するようにしましょう。
これらのインフルエンザ治療薬は、症状がでてから48時間以内に投与しないと治療効果がありません。インフルエンザの疑いがあるときは、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載