健康情報 こんにちわ

 

■はしかワクチンの接種

 はしか(麻疹)は、はしかウイルスに感染することで発症する病気です。発熱やくしゃみ、鼻水といった症状に加わえて、口の粘膜に白く小さな斑点ができます。そして、39℃前後の高い熱がでて、全身に小さな赤い発疹が広がります。

 はしかが恐いのは、はしかウイルスには空気感染を含む非常に強い感染力があること。そして、はしかにかかると身体の抵抗力が落ちて中耳炎や肺炎、さらには死の危険がある脳炎といった合併症が起こりやすい点です。

 はしかは、ワクチンの接種によってほぼ完全に防ぐことができます。

 2015年に日本は、はしかウイルス撲滅状態が事実上認定されました。しかし今年、関西国際空港をはじめいくつかの場所で、はしかの集団感染が起こりました。

 今回の集団感染では、感染者が20代~30代に集中している点が注目されました。現在の日本では、はしかワクチンは二回の定期接種が行われています。しかし、この世代の方は、はしかワクチンを一度しか接種していない人が多く、場合によっては一度も接種していない人が存在します。

 日本では撲滅状態となっているはしかですが、アジア地域では依然として流行が続いています。20代~30代の方に限らず、はしかワクチンを接種したことがはっきりしない方は、医師に相談して改めてワクチンを接種するようにしましょう。

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2016年11月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載