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手洗いのときに使う石鹸やハンドソープには「薬用」と明記された商品をよく目にします。
アメリカでは、この薬用石鹸や薬用ハンドソープに含まれている成分の一部に、殺菌効果が証明されない、あるいは長期間使用したときの安全性が検証されていないといった報告があり、多くの薬用石鹸や薬用ハンドソープに成分の変更が行われることになりました。
こうした動きは日本にも波及し、トリクロサンやトリクロカルバンといった殺菌成分が含まれている薬用石鹸や薬用ハンドソープは、安全性に問題はないとしながらも、メーカは商品の成分変更を行なう予定になっています。
ところで、手洗いの殺菌効果を決めるのは、石鹸やハンドソープの成分ではなく、手の洗い方だとする専門家の意見があります。
特に勧められる手の洗い方は、【石鹸やハンドソープをつけて10秒ほど手のもみ洗いを行なった後、流水で15秒間すすぐ。】そしてこれを【2回繰り返す】ことです。この方法で手洗いをすると、手についた約100万個のウイルスが、数個にまで減ったという新聞記事もありました。
気温が下がり、空気が乾燥してくると、インフルエンザウイルスやノロウイルスといったウイルスの感染による病気が流行します。冬場の健康を守るためにも、もう一度、手洗いの方法について見直しましょう。
-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載