健康情報 こんにちわ

 

正月特集 みかん

お正月に飾りである鏡餅は、重ねた餅のうえにみかんを乗せます。みかんが鏡餅に乗せられる理由には、みかんの色にかけて、「代々(橙)幸せが続くように」という願いが込められているという説や、三種の神器の「橙(不老不死の宝)」を現わしているという説があります。

日本人にとって昔からとてもなじみ深い、そんなみかんについて、今回はナビゲートします。

 

 

白い筋が簡単に取り除ける「和歌山むき」

  ビタミンCが豊富に含まれ、かぜの予防にもなるみかんは、日本の冬には欠かせない果物です。しかし、みかんの消費量は近年減少傾向にあります。その理由は様々にありますが、「皮をむく手間」というのも理由の一つのようです。

 みかんの皮むきで面倒なのは、白い筋を取り除く手間でしょう。この白い筋を取り除く手間をできるだけ省くには、皮をむくと同時に白い筋を取ってしまう方法がよういようです。

 そうしたみかんのむき方で代表的なのは、みかんを4つに割ってからへた(緑のぽっち部分)側から皮をむく、「和歌山むき」と呼ばれる方法です。これはとても簡単なむき方なので、ぜひ、みなさんも試してみてください。

白い筋には大切な栄養素が

 みかんを食べるときに、つい敬遠される白い筋ですが、これには、ヘスペリジンというとても大切な栄養素が豊富に含まれていることを御存知でしょうか?

 ヘスペリジンはポリフェノール一種で、毛細血管の強化や、その働きの活性化に役立つ栄養素です。人間の身体では作り出すことのできない栄養素なので、食物から摂取する必要があります。

 白い筋は無理に取り去るのではなく、適度に残して食べるようにすると、健康のためにはとても良い効果が期待できます

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載