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■心因性じんましん

 突然、皮膚に現われる発疹(じんましん)。この病気で悩んでいる人のなかには、その原因がわからずに困っている方も多いことでしょう。実は、じんましんの七割は原因不明とされています。

 そこで、もし原因不明のじんましんで悩んでおられる方は、現在、ご自身が何らかのストレスを抱えてはいないか思い起こしてみてください。これは、ストレスが原因となって発症するじんましんが意外なほど多いからです。

 ちなみに、ストレスに心当たりがない場合は、じんましんが発症する前に何か共通の出来事がなかったかを思い出してみましょう。自分ではそう感じていなくても、思わぬことがストレスになっていることがあります。

 こうした、ストレスが原因となって発症するじんましんは「心因性じんましん」と呼ばれます。

 じんましんの多くは、数時間で発疹が消えます。しかし、心因性じんましんの場合には、原因となるストレスを取り除くのが難しかったり、ストレスに気づいていなかったりするケースが多々あり、症状が慢性化しやすいという特徴があります。

 心因性じんましんは放置せず、医療機関で治療を受けるようにしましょう。心因性じんましんの治療は、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬による皮膚治療と、心療内科や精神科での心理面からの治療が効果的です。

 

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年3月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載