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普及が進む認知症徘徊感知器

認知症の高齢者を介護するとき、家族にとって大きな負担となる「徘徊」。深夜、徘徊が始まり家の外へ出てしまったりすると、家族も寝ていられなくなります。そんなときは「認知症徘徊感知機器」の設置をおすすめします。高齢者が動き出して徘徊する兆しをしっかりキャッチ、事前に防ぐことができます。

「認知症徘徊感知器」とは?

 認知症になった高齢者には、家のなかや外を歩き回るといった行動がしばしば見られます。これを「徘徊」といいますが、介護する家族にとって非常に大きな問題です。ちょっと目を離した隙に戸外へ出てしまい、そのままどこへ行ったかわからなくなってしまうことがあるからです。
 そこで頼りになるのが「認知症徘徊感知器」で、これは、認知症の高齢者が起き上がったり、屋外へ出ようとした際に、それを感知して介護者に通報する機器です。
 認知症徘徊感知器は、要介護度が2以上で一定の条件を満たしていれば、介護保険の福祉用具レンタルの対象種目となります。こうしたことから、現在、とても普及が進んでいます。

徘徊を即座にキャッチ!

 認知症徘徊感知器には大きく分けて2種類あります。
①マットレスタイプ・・・玄関やベッド脇のマット下に重量センサーを設置しておくことで、人の動きを感知して作動し知らせてくれます。
②センサータイプ・・・部屋の出入り口や通路などに赤外線センサーを設置しておき、機器の前を人が通ると作動して知らせてくれます。
ほかにも認知症の高齢者に付けた小型の発信機からの電波を受信、感知するタイプのものもあります。
いずれにしても、道路の真んなかを歩いてたり、線路に立ち入ってしまう、炎天下を歩き回り脱水症状を起こすといった危険を回避するのに役立ちます 。

 

 

 

 


 

 

-すぐに役立つ暮らしの健康情報-こんにちわ 2017年4月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載