今年も暑い夏がやってきました。寝苦しい夜が続きますね。この季節になると、室内でじっとしていても体温の調整機能が低下している要介護者は、熱中症になりやすくなります。寝苦しい夜に体力をさらに奪われるせいもあって、毎年夏になると熱中症で救急搬送される高齢者が増えます。寝具やパジャマの素材など、少しでも快適に眠れるように工夫してあげましょう。。

寝苦しい季節には？

　暑い夏は寝苦しい季節。しっかりと睡眠がとれないと、体力が弱っているお年寄りにはいっそうつらい季節です。食欲も細くなりがち、さらに体力も消耗します。

　かといって一晩中エアコンをつけっぱなしというのも要介護者の身体には心配という人は、タイマーを活用するとよいでしょう。27～28℃で室温を設定、タイマーで1～2時間後に切れるように設定します。

　深夜、目が覚めてしまったら、忘れずに水分補給をしましょう。また、汗をかいた衣類を着替えるだけで気持ちよく、ぐっすり眠ることができます。

 

　

 

 

少しでも快適な睡眠を得るには

　そのほかの夏の夜の寝苦しさ対策としてはあ、パジャマの素材を工夫してみましょう。肌触りがよく吸収性もあるダブルガーゼやひんやり感が気持ちいい麻を試してみてはいかがでしょう。

　入浴などの日常生活に差し支えのない人ならば、熱帯夜の不眠対策にはお風呂も効果的です。人は体温が低下すると眠気を感じますから、その特性を利用して、眠る前にぬるめのお風呂にゆったり浸かりましょう。こうしてまず、身体をじんわり温めてからエアコンなどで涼しくなった寝室にいれば自然に眠くなり、スムーズに睡眠に入ることができます。

　

 

 

 

－すぐに役立つ暮らしの健康情報－こんにちわ 2017年7月号：メディカル・ライフ教育出版　より転載