広報誌 南東北

 

水中運動と水の特性

全身運動の水泳がお勧め 水の特性知って正しい水中運動を

血行良くしかぜの予防

 今月は水中での運動についてです。まだ暑い日が続きますがプールでひと泳ぎもいいですね。いわゆる近代四泳法をマスターした方も一種目しかできない方も、全身運動としての水泳はおススメです。また水泳に限らず水中ウォーキング、ウォータービクスなど水中の運動は単時間当たりの消費エネルギーが大きく、呼吸・心肺機能の向上やダイエットの手段としてもいいですね。
  ところで水中ウォーキングやウォータービクスですが、水の特性を知らないと誤ったトレーニングになりかねません。水中ウォーキングでは、進行方向に体を正対させて大股で歩くと足を踏み出した時胸部に抵抗が加わり骨盤が前傾気味になります。これを長い時間続けると腰痛の原因になります。特に肥満気味で腹筋の弱い方は、後ろ歩きや横歩きなどバリエーションを加え腰への負担を軽減しましょう。水はバリュアブルレジスタンス(可変抵抗)なので強く、速く動かなければやさしい負荷になります。怪我や病気のリハには向いている一方、筋肉に対して一方向の負荷(短縮性筋収縮)しかかけることができません。筋トレでは筋肉が伸ばされながら力を発揮する負荷(伸張性筋収縮)が大変重要ですのでアスリートの筋トレとしては不向きです。水には癒しの効果もあります。アスリートはきついトレーニングの後で利用することがクーリングダウンの意味でも効果的でしょう。

(エルフィット チーフトレーナー 仲田貴之 郡山市八山田3―8―3 ☎024―991―1045)

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