広報誌 南東北

 

心肺蘇生、AED体験に高い関心 救急の日記念イベント大にぎわい


気になる健康度をチェックする市民たち

心肺蘇生法を学ぶ母子たち
 9月9日の「救急の日」にちなんだ総合南東北病院の救急の日記念イベントが9月7日⑦正午から郡山市日和田町のショッピングモール「フェスタ」1階で開かれ、買い物客など市民でにぎわいました。
 救急医療やとっさの応急手当の重要性を一般市民に広く認識してもらうとともに緊急時や災害時に実際に役立つ知識や技法を身につけてもらおうと毎年開催しています。会場にはマットの上に心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の体験ステージはじめ血圧や体脂肪率、血管年齢・肺年齢の測定、看護や福祉の相談コーナーなどが設けられ、同病院の管桂一副院長(麻酔科)はじめ医師や看護師など15人のスタッフが指導や相談に当たりました。
 この日は、子どもから大人まで幅広い市民が訪れ、中高年の人たちはさっそく血圧や血管年齢の測定で自分達の健康度をチェック。小さな子どもを連れた若い母親らが人形の胸を圧迫して積極的に心肺蘇生を学んだり、AEDの操作法を体験する姿が多く見られました。母親と一緒になって心肺蘇生に挑戦したりスタッフの話を真剣な表情で聞く子どもが目立ち、救命への関心の高さを見せていました。

南東北Gが34演題を発表 松本で第11回日本臨床医療福祉学会


活発に意見を交わした日本臨床医療福祉学会
 第11回日本臨床医療福祉学会は、8月30日⑥と31日⑦の両日、長野県松本市のホテル「ブエナビスタ」で開かれ、約400人の医師や看護師、介護士らが医療福祉の進むべき方向について活発な意見を交わしました。今年一般社団法人に移行した同学会は総合南東北病院の渡邉一夫理事長が理事長を務めています。今回は「急性期医療から在宅まで~日本における医療・福祉のあるべき姿を求めて」をテーマに松本市の相澤病院が事務局となり開催しました。
 初日は午後3時半過ぎからオープニングセミナーが開かれ、ハワイ大学老年内科の関口健二先生が「米国における高齢者の総合診療―現状と課題」と題して特別講演。2日目は午前9時半から開会式で会長の小林茂昭相澤病院脳卒中・脳神経センター長があいさつしたあと4つの会場に分かれ、救急・急性期医療、在宅支援の看護・介護、医療業務の改善策など研究成果を発表し合いました。
 南東北グループからも約110人が参加、34の演題で現場のデータに基づく研究の成果を披露。渡邉理事長も特別講演「社会保障と税の一体改革と地域包括ケアの推進」の座長を務めました。
 市民を対象にした今年の公開講座テーマは「がん治療の今と生き方」。中川惠一東京大放射線科准教授とタレントの山田邦子さんがそれぞれの立場で講演。山田さんは患者の側から「乳がんが教えてくれた生き方」を披露し、出席者の注目を集めました。

市民を癒したチェロコンサート 国際チェロアンサンブル協会が主催


市民たちを喜ばせた
チェロコンサートin郡山
 東日本大震災復興支援キャンペーンを続けている国際チェロアンサンブル協会の「コンサートin郡山」は9月7日⑦午後3時から総合南東北病院北棟1階NABEホールで開かれ、心のこもったチェロの響きを披露、約210人の市民や患者さんたちを楽しませました。同協会は15年前に阪神淡路大震災復興支援目指して結成、1000人のチェロコンサートを開催したほか一昨年秋から東北の被災地で東日本大震災復興支援キャラバンを実施、今年7月から福島県を巡っています。
 「ふるさと」の演奏で開幕した「コンサートin郡山」には全国からチェロ好きの奏者30人が参加。白沢史子理事長が「心をこめて演奏します」とあいさつしたのに続き「チェロのためのレクエイム」「浜辺の歌」「上を向いて歩こう」「宇宙戦艦ヤマト」など12曲を披露しました。来場者たちは懐かしい曲や重厚なチェロの音色を響かせる力強い演奏に癒された様子。演奏に合わせて歌詞を口ずさむ姿もあちこちで見られました。コンサートの中で指揮者体験、「北国の春」を歌うカラオケコーナーも設けられ、ステージと会場が一体となってチェロの響きを楽しんでいました。
 コンサートはこのあと8日まで三春町、小野町、いわき市でも開かれました。

8月の手術件数

 8月に行われた手術件数は597件でした。内訳は、眼科144件、外科90件、整形外科73件、形成外科60件、耳鼻科53件、脳神経外科49件、泌尿器科42件、心臓血管外科24件、婦人科16件、呼吸器外科13件、歯科口腔外科10件、放射線治療科(陽子線)6件、周産期センター5件、小児心臓外科3件、放射線科(本院)3件、麻酔科2件、消化器内科2件、呼吸器内科1件、循環器科1件、となっています。

8月の救急車台数

 8月の救急車台数は519台でした。また、診療時間外に受診した患者さんは1384人でした。

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