広報誌 南東北

 

アンチエイジング

 アンチエイジングとは「年を重ねる、加齢していく」のを遅らせる老化防止を意味する英語で抗老化、抗加齢とも訳されます。加齢していくと肌の表面にシワやシミが現れ、肉体的には体力が衰え、性能力なども低下します。この機能的な衰えを可能な限り小さく、老化の進行をできるだけ遅らせ「いつまでも若々しく」との願いをかなえることです。医療、美容、健康、食品など多くの分野で抗老化に効果があるとされる方法や成分が取り上げられています。
 特に中年以降は認知症、骨粗しょう症、皮膚老化、更年期障害、老眼、難聴、歯消失などの老年病リスクが高まります。詳しい老化メカニズムはまだ未解明ですが、遺伝子の変異や細胞機能の低下、活性酸素による酸化ストレスの増加、免疫力の低下、ホルモンレベルの低下、炎症の慢性化などが共通要因として考えられます。中でも活性酸素は呼吸をしていると一定の割合で体内に発生するほかストレスや紫外線、喫煙、飲酒などいろいろな原因で発生します。この活性酸素が体内の細胞を酸化して破壊します。コラーゲンやエラスチンが酸化されるとシワやたるみ、内臓の細胞が酸化されるとがん、血管が酸化されると動脈硬化などの病気の原因になりますが、これら活性酸素を消しきれないことが大きな原因です。
 アンチエイジング医学では高血圧や糖尿病・脂質異常症など加齢に伴い増える生活習慣病の予防も対象。従来の医療が対象の「病気の治療」から「健康な人のさらなる健康」を目指すプラスの医療で究極の予防医学といえます

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