広報誌 南東北

 

体内時計・生体リズム

 人の体には体内時計があり昼夜サイクルの時間を刻みながら体の多くの機能に活動と休息のリズムを与えています。それをサーカディアンリズムといいラテン語でサーカは概ね、ディアンは1日、つまり昼夜を作る1日のリズムを意味します。普通、体温が低い時に眠くなり、体温が高い時活動的になります。体内時計は睡眠と覚醒だけでなく体温、血圧、ホルモン分泌など様々な生体リズムを調節します。
 体内時計は25時間周期といわれ地球の1回転24時間周期より1時間長く、そのままにしておくと睡眠と覚醒のリズムがズレます。それを防ぐのが太陽。朝太陽の光を浴びると目の視交叉上核から脳の松果体に信号が送信され、その14時間後に睡眠ホルモンのメラトニンが松果体から分泌されます。全身に夜の到来が伝わり2時間ほどで睡魔が襲ってくる仕組みで毎日太陽の光が体内時計をリセット、正しい生体リズムを刻みます。
 しかし夜遅く飲んだり食べたり、強い光を浴びたりすると消化器官は自分の体内時計を活動時間と勘違いします。他の臓器も同様に勘違いして脳の体内時計に従わなくなると脳が混乱、正常なはずの体内リズムが乱れてしまいます。
 乱れたリズムを取り戻すには規則正しい生活とすこやかな睡眠。具体的には①毎朝同じ時間に起き朝陽をたっぷり浴びる②日中、運動を含め活動的にして睡眠の質を改善③出来るだけ多くの人と触れ合う④半身浴でゆっくり入浴する⑤1日3回規則正しい食事⑥起床1時間以内に朝食⑦夜の過食はNG―などです。

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