広報誌 南東北

 

2014 フィットネストレンド

大きな流れは「筋トレ」 健康的な老後にも筋トレ論

 2014年が始まりました。恒例のフィットネス業界トレンドを予測します。米国スポーツ医学会(ACSM)が毎年世界中の業界関係者に対して実施するアンケート調査のまとめです。今回は3815人からの回答を基に発表されました。それによりますと今年の1位は「高強度インターバルトレーニング」、2位が「自体重トレーニング」、3位は毎年上位の「トレーナーの育成」が入り、4位は「ウエイトトレーニング」、5位は「運動と減量」となっています。興味深いのは1位から5位までにレジスタンストレーニング(筋トレ)関連が3項目もランクインしたことです。
 昨年も紹介しましたが、オーストラリア大学などが「老後のトレーニングは強度の高い身体活動が望ましい」ことや骨粗鬆症を患う閉経後女性の骨格特性の改善には「高強度の筋トレが最適である」との研究結果を発表したことが影響したのかもしれません。
 また健康的な老後を送る「ヘルシーエイジング」は有酸素運動だけでは不十分で「筋トレ」の必要性を論じる研究結果が世界の多くの医療、スポーツ医学関係者から発表されています。7位には例年通り「高齢者のフィットネスプログラム」が入っています。
 超高齢化社会のわが国では単なるフィットネスクラブではなく行政、医療と提携・共存して健常者のみならず病中・病後のリハビリ、そして社会復帰への道標としてのシステムを構築することが急務であり、今年のトレンドであってほしいものです。

(エルフィット チーフトレーナー 仲田貴之 郡山市八山田3―8―3 ☎024―991―1045)

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