広報誌 南東北

 

ダイコン

胸やけ・胃もたれを防ぐ 解毒・がんの予防にも有効

ダイコン ダイコンは数多くの種類がありますが、一般的に知られているのは辛味は少なく、やや小型の青首ダイコンです。冬ダイコンの代表といえる品種で全国各地で栽培されています。1年中出まわっていますが、冬を越したものが特に甘味が強く美味です。
【栄養成分・働き】
 ダイコンに含まれる成分でもっとも注目したいのは、消化酵素であるアミラーゼの働きです。アミラーゼはでんぷんを分解する酵素で食物の消化を助け、胸やけや胃もたれを防ぎます。同じく酵素であるオキシターゼも含み、これは解毒作用に優れる成分です。がん予防にも有効な成分で魚のこげに含まれる発がん性物質を抑制する作用があります。
 これらの成分は加熱に弱いので、生でとったほうが効果的。手軽なダイコンおろしが一番いい食べ方といえるでしょう。
【調理のポイント】
 ダイコンは部位によって食感や味が異なるので、調理法によって使い分けるとよりおいしく食べられます。ふろふきダイコンなどの煮物には真ん中あたりが最適です。煮付ける時は米のとぎ汁で下茹でするとアクが抜け、甘味が出ます。ダイコンおろしを薬味にするなら先端部分。辛味成分のからし油成分は先端部に豊富に含まれています。ただダイコンおろしはおろして20分後には8割に減ってしまうといわれ、なるべく食べる直前におろすようにしましょう。購入する際は、なるべく葉付のものを買い、葉の部分は買ったその日のうちに調理しましょう。
【注意すべきこと】
 生のダイコンは体を冷やすので、冷え症や胃下垂の人は食べ過ぎに注意しましょう。

(参考:食の医学館 栄養管理科 水野理沙)

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