広報誌 南東北

 

お腹にガスが溜まる原因

食事で飲み込む空気が筆頭 解消法はゆっくりかんで食事

 お腹が張って苦しく感じることはありませんか。お腹にガスが溜まる原因はいくつかありますが、一番多いのが食事のときに食べ物や飲み物と一緒に飲み込む空気です。特に早く食べる人や良く噛まないで食べる人は、呑み込む空気の量が多くなり、ガスが溜まりやすくなります。また炭酸飲料やビールもガスが溜まり、暴飲暴食をした場合も腸で異常発酵が起こってガスが発生することもあります。特に女性は生理、冷え性、運動不足、デスクワークなどで腸を圧迫したり、腸の働きが鈍くなってガスが溜まりやすい状態の人が多いといえます。
 お腹にガスが溜まる原因は①腸に悪玉菌が多くなっている②腸の動き(蠕動運動)が悪い③腸下垂や腸がねじれて変形している④消化不良を起こしている―などが考えられますが、何らかの病気が原因の場合もあるので要注意です。例えば大腸がんはお腹の張りや血便などの症状がありますし、十二指腸潰瘍や慢性胃炎、胆石などもお腹が張るという症状もあります。お腹の張り以外に下腹部痛などの症状がみられる場合は、早急に受診しましょう。腸内のバランスがとれた状態の時でもお腹には約200mlのガスがありますが、それ以上はできるだけ排出させる必要があります。
 ガスでお腹が張った時の解消法は①ゆっくり噛んで食べるようにすると飲み込む空気が少なくなる②食物繊維をしっかり摂って便通を良くする③適度な運動をして腸を刺激する④食べ過ぎや偏食をしない⑤半身浴や腰湯でお腹を温める―など。お腹がすぐ張ってしまう人は腸の働きや代謝が悪くなります。代謝が悪くなれば排尿や排便、発汗もうまくいかず、エネルギーが溜まり痩せにくく太りやすい体質を作り上げてしまいます。最近はガス溜まりに効果がある市販薬もあります。薬剤師に相談し、それでも改善しないときは何かの病気が隠れている可能性があるので内科を受診しましょう。

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