広報誌 南東北

 

肥満解消めざして 今日からできる簡単ウォーキング

1日30分がメド 最もオススメは朝食前


 肥満とは「体に脂肪が過剰に蓄積した状態」ですが、実は肥満にも種類があります。肥満が健康に良くないことは知られています。問題なのは命に関わる多くの生活習慣病の基になりやすいことです。肥満解消のためにウオーキングを始めてみませんか。
 ウオーキングは健康のために良いことは勿論、肥満解消=ダイエットにも効果があります。ただ歩くだけなので誰にでもできます。もちろん「歩くだけ」といっても姿勢や速度などコツはあります。そのコツをマスター、正しい歩きで肥満解消を目指しましょう。
 知っておきたいのは肥満にもいろいろなタイプがあることです。よく言われる分類法に「洋ナシ型=皮下脂肪型」と「リンゴ型=内臓脂肪型」があります。洋ナシ型は女性に多い、いわゆる「下半身太り」。お尻や太ももに皮下脂肪が目立ち、その皮下脂肪が落ちにくい特徴があります。
 リンゴ型はお腹や背中、二の腕などが目立つ「上半身太り」。男性や更年期を過ぎた女性に多く内臓脂肪がつきやすく動脈硬化や糖尿病、脂質の異常症などの生活習慣病を招く恐れがあります。
 内臓脂肪は腹囲(へその高さで測るウエスト周囲径)と比例するため腹囲を測定すれば内臓脂肪肥満型かどうかが分かります。男性は85㎝以上、女性90㎝以上の場合、内臓脂肪型肥満と診断されます。最近問題なのが「隠れ肥満」。偏食や運動不足、ダイエットのリバウンド繰り返しなどが原因といわれます。一見肥満には見えなくてもお腹ポッコリのような人は要注意です。
 それではウオーキングの方法ですが、どのぐらい歩けばいいか。1日に30分がメド。有酸素運動は開始後5分もすると脂肪が燃え始めるが、20分ぐらい過ぎた後の方が脂肪燃焼の効果が大きいのでダイエット効果が期待できます。
 何時がいいか。最もお勧めなのが朝食前。運動を始めるとまず糖質がエネルギーとして使われるが、朝食前は血液中に糖質が少ないため代わりに脂肪が燃えやすくなります。もちろん昼や夜に行っても効果はあるが、昼間は交感神経の働きが活発なため脂肪が燃えやすくなるし、夕食後に行えば余分なエネルギーが燃焼しますので睡眠中に脂肪として蓄えられる量が減ります。
 正しいフォームとは。軽く顎を引き、10~15m先を見て背筋を伸ばして1本の直線上を歩くように意識、歩幅は普段より広く、速足―などです。
 雨の日も風の日もとはいわないが、できるだけ毎日続ける努力をしたいもの。通勤やお使いを利用するのも手。ウオーキングにはタオルや水、小銭入れなども持っていると心強いものです。忘れずに水分補給はしてください。
 最近はあらゆる世代において女性より男性に肥満の人が多くなっています。当然ですが、食事量や生活習慣と大きな関係があります。食べる量(大食い)や食べ方(早食い)、運動量のほかストレスの解消、生活のリズムに気をつけることも肥満の予防・改善にとって大切なことです。
 ストレス解消のために暴飲暴食し、それが原因で肥満になってしまうことも少なくありません。ウオーキングや運動による肥満対策をする場合は必ず医師に相談してから始めてください。ウオーキングでダイエットしながらぜひ「生活習慣の見直し」についても考えてみてください。

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