広報誌 南東北

 

冷えをあきらめない!!

簡単な運動で冷えない身体に 保温、食事と並ぶ冷え性対策


 冷え症に悩む人が増えています。夏の冷房にも対策は必要ですが、冬の悩みは深刻です。保温や食事面の対策と並んで「運動」も効果があります。冷え性を克服して今年の冬を元気に過ごしましょう。
 冷え症の原因は多くの場合「血行不良」です。人の身体は、寒くなると熱の拡散を防ぐために手足の先や皮膚表面の血管を収縮させます。これは重要な臓器が集まる身体の中心部に血液を集め、体温を維持するためです。その結果手足の先に血液が行き届きにくくなり、その部分の温度が下がり手足が冷たくなる、いわゆる「冷え性」の状態です。
 冷え性を訴える人は女性に多く見られますが、男性でも少なくありません。ただ女性は男性に比べ熱を作り出す筋肉が少ない、皮膚の表面温度が低い、貧血や低血圧の人が多いことなどが理由と考えられます。冷え性には特に効果的な薬はなく、むしろ普段の食生活、運動から改善していくべきものといえます。
 基本は温かいものを飲食し冷たい物を控えること。冷え性に効果のある栄養素と言えば血行を良くして体内のホルモン分泌を調整するビタミンE。ビタミンCには血液の主な材料となる鉄分の吸収を促進し、毛細血管の機能を保持する働きがあります。
 また代謝を良くして身体を温める食べ物も積極的に摂るようにしましょう。ニンニクやトウガラシ、コショウ、ショウガなどの香辛料は、体内の脂肪分を燃やしやすくし体温を上げる効果があります。食品では昔から冷え性に効くといわれる野菜にネギがあり、味噌汁の具や薬味として毎日無理なく使えます。タマネギも冷え性に効果があります。
冷え性対策に効果のある運動はストレッチです。足指や肩・腕、足首回し、脚・腰のストレッチ、骨盤回し、手指の体操などがあります。
 テレビを見ながら会社の休み時間、お風呂の前後などちょっとした時間を使って試してみてください。ちょっとした生活習慣や環境の改善で悩みを軽減することができます。ここで紹介した簡単な運動を取り入れるのも一つです。寒さも厳しくなりますが震えてばかりいられません。冬を元気に快適に過ごしましょう。



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