広報誌 南東北

 

ホウレン草

老化・高血圧・糖尿病予防に効果

キャベツ ホウレンソウの原産地はコーカサス地方からイラン辺りの西アジア。イスラム教の広がりで東西に伝わり、日本には江戸時代初期、東洋種が中国から伝わったため当初は唐菜とも呼ばれました。語源の由来は中国語でペルシャ(現在のイラン)を「菠薐(ほうれん)」と呼んでいたためらしい。東洋種と西洋種の交雑種が全国各地で栽培され、1年を通じて市場に出回っていますが、本来の旬は11~1月の冬。この時期は色も濃く、栄養分も増して甘味があります。
《栄養成分》
 代表的な栄養素は鉄分とβ―カロテン。鉄は貧血予防・虚弱体質の方に有効。β―カロテンは抗酸化作用により活性酸素の働きを抑制、ガン予防のほか肌の老化を防ぐ美容効果が期待できます。またホウレンソウには体内に蓄積されたナトリウム(塩分)を排泄し、高血圧を防ぐ効果のあるカリウムや便秘改善、糖尿病の予防に効果的な食物繊維も多く含まれています。さらにダイオキシンの体内吸収を抑える作用があることも報告されており、毎日の食事メニューにぜひ加えたい食材です。
 新鮮なものは、葉や茎がピンとしていて葉肉が厚く色が濃いものです。根の付け根部分がふっくらしている方が、甘味があって美味しいです。
《調理のポイント》
 ホウレンソウにはシュウ酸などアクの成分が多いので、熱湯でさっとゆでてから流水にさらしてアク抜きをします。水にさらしすぎるとビタミンCが流れでてしまうので長時間さらしておかないようにしましょう。


(参考:旬の食材・健康レシピ J-Medical 食の医学館 旬の食材百科 栄養管理科 岡崎 由香)

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