広報誌 南東北

 

これも花粉症!? 口腔アレルギー

花粉症の人は要注意!口腔アレルギー 原因野菜・果物控えるのが予防策

 花粉症の症状は、くしゃみや鼻水、目のかゆみが代表的ですが近年、花粉症患者の中に野菜や果物、ナッツ類を食べた時、口の周りや口の中にアレルギー症状が出る口腔アレルギー症候群の例が見られるようになりました。
 口腔アレルギーは、特定の野菜や果物などを食べた後に唇やノド、舌に腫れやかゆみといったアレルギー症状が出る病気です。原因となる食物を食べて1時間以内に口唇や舌が腫れたり、 かゆくなったり、花粉症のような症状が出たりするほか重い場合には吐き気や腹痛、下痢、じんましん、呼吸困難、意識の低下などアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。
 口腔アレルギーと花粉症が関連づけられるようになったのは、口腔アレルギーの原因となる食物に含まれるたんぱく質と、花粉症を引き起こすたんぱく質に共通の構造が見られたため。 実際に口腔アレルギーを発症する人は、花粉症の人が多くいます。
 代表的な原因食物にはリンゴや桃、梨、サクランボ、イチゴといったバラ科の果物、キュウリやトマト、ズッキーニ、メロン、スイカ、バナナ、ジャガイモなどウリ科の植物が挙げられます。
 口腔アレルギー症候群は北海道に多いシラカバや関東に多いブナ科が原因で花粉症になっている人に多く発症しています。花粉症の人は、自分がどの草木の花粉でアレルギー反応を 起こしているかを把握し原因食物の摂取を控えることが一番の予防策です。花粉症の原因となる草木の種類と口腔アレルギーの原因となる食物の間にはある程度の相関関係があるため食材選びの参考にしてください。

◇スギ、ヒノキ=トマト ◇シラカバ=セロリ・ニンジン・リンゴ・桃・梨・サクランボ ◇ブタクサ=キュウリ・ズッキーニ・メロン・スイカ・バナナ ◇ヨモギ=セロリ・ニンジン・リンゴ・キウイ

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