広報誌 南東北

 

メディカルフィットネスさくらだより

運動の効果を引き出すために目標設定と動機づけ①

〝初心忘るべからず〟運動の動機思い起こし決意新た
 「運動を始めたけれど、うまくいかない」。誰しもが経験する事だと思います。その原因は内容ではなく、ほぼ全ての人が「運動が続かないため」といっても過言ではありません。 当施設でも退会された方に聞くと「なかなか忙しくて」「運動は続けたいんだけれど」という言葉が返ってきます。 その一方でそうした方々に入会当時の動機を聞くと「痩せたくて」「健康が気になって」とそれぞれ運動を始めるに動機がしっかりとありました。
 ではなぜ、継続できなくなるのでしょうか?それは、目標がより明確になっているかどうかという点にあります。人の頭の中は常にシーソーのように揺れ動いています。 例えば「運動を続けて健康になりたい」「疲れたから家でゆっくりしたい」という気持ちは、常に心の中に2つ存在します。そういった中で直感的にどちらが得をするのかを判断し、それが行動に現れます。 その際にこうなりたいというイメージを強く持っていない人は、運動する事の弊害やゆっくり休んだ自分のイメージを増幅させてしまいます。つまり自分の心に強く響くような目標を設定する事が第一歩です。 運動をしなければと思った理由は何だったのか。健康診断でひっかかった、身近な人が病気で苦しんでいた、体型を指摘された、足腰が弱ってこのままでは動けなくなるのかと心配になった―など。良く考えてみましょう。 「よし頑張ろう」と決意表明する事が本当のスタートなのです。「初心忘るべからず」といいいます。それだけ最初の始めようと思った気持ちは重要ですが、それと同時に忘れやすいものでもあります。

(メディカルフィットネスさくら 理学療法士 平野雄三)

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