広報誌 南東北

 

スーパーフード

 ココナッツオイルやアサイーなど耳慣れない食品「スーパーフード」を店頭で見かけるようになりました。もともとは1980年代にアメリカやカナダで食事療法に取り組む医師や専門家の間で使われ始めた言葉。 特定の食品を指すのではなく「栄養バランスに優れ、一般の食品よりビタミンやミネラル、クロロフィル、アミノ酸といった必須栄養素や健康成分を多く含む、主に植物由来の食品」です。 料理の食材と健康食品の用途を併せ持つのが特徴。木の実の油や果実、種などが多く、食物繊維やポリフェノールも豊富で内臓脂肪を防ぎ、老化を遅らせることが出来るのではないかと期待されています。
 その代表としてスピルリナ、アサイー、カカオ、ココナッツ、ビーボレン、チアシード、アロエベラ、ゴジベリー(クコの実)など10種が上げられます。 例えば「スピルリナ」は水中で育つ藻の一種で植物性でありながらたんぱく質が豊富。「ココナッツ」オイルはココヤシの実から採れ、体に蓄積されにくい中鎖脂肪酸やマグネシウムが多い。 メキシコ先住民の主食だった「チアシード」は、たんぱく質や脂質・炭水化物・カルシウム・鉄などを含み脂質の6割はαリノレン酸。ラズベリーに似た果実の「アサイー」は、ブラジルでは疲労回復に良いとされ、 抗酸化成分のポリフェノールは同量の赤ワインの30倍ともいわれます。
 ただスーパーフードは、同じ種類のものばかり食べずにいろんな食品と一緒に少しずつ食べるのがコツと指摘する専門家もいます。有効性も世界基準ではないだけに、まず普段の食事を大切にすることが重要のようです。

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