広報誌 南東北

 

ゴボウ

食物繊維が豊富な〝腸の掃除屋さん〟 大腸がん・動脈硬化予防に効め

 ゴボウの原産地はユーラシア大陸北部といわれ、ヨーロッパやシベリア、中国東北部に分布。千数百年前に中国から薬草として渡来しました。食用として利用しているのは日本と韓国だけです。 長根と短根の2種あり、滝野川ゴボウ(北区滝野川)を代表とする長根種は関東、堀川ゴボウ(京都)系ゴボウの短根種は関西で多く作られています。
【栄養成分】
 主な成分は炭水化物で大部分は消化吸収されないイヌリン(水溶性)、ヘミロース(不溶性)などの食物繊維でゴボウ特有の歯ごたえや風味があります。イヌリンは腎機能を高め、利尿作用があるといわれます。 最近注目される成分が、木質素とも呼ばれるリグニン。がん予防や胆汁酸を吸着し排泄させる作用があります。消化吸収されずに便の量を増やして腸の蠕動運動を活発にし、便秘解消や腸内の有用細菌の繁殖を助け、 有害物質を吸着して排泄する働きもあるため大腸がん予防などにも役立つといわれます。
 水溶性食物繊維には、悪玉コレステロールを排出する働きや血糖が急激に上昇するのを防ぐ働きもあるので動脈硬化や糖尿病予防などにも効果が期待できます。
【料理】
◇ささがきゴボウとベーコンのニンニク炒め(4人分)
▽材料=ゴボウ1本、薄切りベーコン4枚、ニンニク2かけ、黒コショウ少々、パセリ少々、オリーブオイル大さじ1、酒大さじ2
▽作り方①ゴボウはささがき、ベーコンを1cm幅に切る②フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて炒め、香りが出てきたらベーコン、ゴボウを入れる。柔らかくなったら酒、しょうゆを加えて炒め合わせる ③黒コショウで味を調え器に盛り、パセリをふる。


(参考:みんなの今日の料理 栄養管理科 岡崎由香)

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