広報誌 南東北

 

タラ

高たんぱく、低カロリー「冬のダイエット食」 骨粗しょう症の予防にも効め

 タラ科の魚の総称でマダラ、スケトウタラ、コマイなどが挙げられます。一般にタラというとマダラのことを指します。漢字では「鱈」と書き、文字通り冬に多く捕れます。
【栄養】
 タラは脂質が少なく(100g当り0.2g)、たんぱく質が多い(同17.6g)。低カロリーで身が柔らかいため子どもからお年寄りまでお勧めの魚。体重コントロールしたい人に最適の食材です。 ビタミンD、Eを多く含み、ビタミンDは体内でカルシウムやリンの栄養吸収を良くし、骨や歯を丈夫にするので骨粗しょう症の予防になります。ビタミンEは細胞膜や生体膜を活性酸素から守り、 動脈硬化や脳梗塞を予防するほか赤血球を酸化から守ります。また心臓の働きをよくするタウリンや、肝機能を改善するグルタチオンも含んでいます。
【種類と食べ方】
▽マダラ=生や甘塩の切り身ならチリ鍋やフライ、ソテーなど。素干したのが棒タラ、塩干ししたのが塩タラです。
▽スケトウダラ=マダラより肉質に水分が多く、身が崩れやすいのですり身や開き干し、すき身タラに加工して利用します。卵巣は塩漬けしタラコや辛子明太子にします。
▽コマイ=主に塩干品でつまみの珍味などに加工されます。
【選び方】
 切り身は身に透明感があり、ほのかにピンクがかった色で弾力のあるのが鮮度は良い。逆に身が白く不透明なものや皮が白っぽいものは鮮度が落ちている可能性があるので避けた方がよいでしょう。
【保存】
 生タラの場合は、軽く塩をしたあと余分な水分を取って1切れずつラップし、冷蔵庫に保存し早めに使う。冷凍保存は細胞組織を破壊しないように急速冷凍しましょう。


(参考:食べ物栄養辞典・ぐるナビレシピHP・食の医学館 栄養管理科)

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