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ピロリ菌は人の胃に感染する細菌で日本では約半数が感染者といわれます。主に小児期に経口感染し生涯にわたり持続することが多く、
胃炎や十二指腸潰瘍、胃がんなど様々な疾患の発症に関わっていることが分かっています。
ピロリ菌を「除菌」するには胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗生物質を7日間服用、4週間以上後に除菌を確認します。
ピロリ菌確認検査に影響を及ぼす薬もあるため他医療機関を受診する場合は、除菌中ということを伝えてください。
1度で除菌できない時は薬を変え再度実施。二次除菌までに95%以上が成功するといわれます。それでも除菌できない時は三次除菌を行いますが、保険治療が認められていないため全額自己負担となります。
除菌治療薬の副作用としてアレルギー反応や下痢、味覚の変化などが起こる可能性があります。二次除菌で使用するメトロニダゾールを服用中に酒を飲むと「二日酔い・悪酔い」を引き起こすこともあり、
禁酒の徹底が必要。除菌治療途中に薬の服用中止や指示された飲み方を守らないと逆にピロリ菌が強力になり、その後の除菌が難しくなる可能性があります。
薬を飲んで副作用がでた時は自己判断で止めずに医師・薬剤師に相談してください。ピロリ菌除菌で胃がんなどの病気の発生は減りますが、除菌後も定期的に健診を受け、早期発見・早期治療を行うことが大切です。
(参考:日本ヘリコバクター学会 薬剤科 三浦幸太)